こんにちわ、玄です。

 

「桜井章一」(敬称略)「雀鬼流」

麻雀打ちなら一度は聞いたことのあるこのワード。

しかし、実際には桜井章一がどういう人物で、雀鬼流がなんなのか詳細を知らない人が多いかと思います。

 

そこで今回は、桜井章一の実態と雀鬼流を徹底解析していこうと思います。

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桜井章一とは?

1943年8月4日に下北沢で生まれます。

少年時代から勝負事には強く、当時はベーゴマやメンコに熱中していたそうです。

近所では負けなしで、ガキ大将にも怯むことなく、ベーゴマやメンコを巻き上げていました。

父親が大のギャンブル好きで、麻雀や花札をやっていた事に影響を受け、麻雀のルールを覚えたそうです。

しかし麻雀は母親を苦しめていた元凶で、桜井にとっては憎い存在でした。

 

そんな桜井が麻雀を本格的に始めたのが大学時代です。

大学ではとにかく勉強しないと決め、遊ぶところである。

と自分の中で位置づけしていたそうです。

 

大学2年生の時に友人と雀荘に行ったのが、麻雀にのめり込むきっかけになりました。

当時昭和30年代後半は、麻雀ブームに火が付く前の時代で、小島武夫や阿佐田哲也によるイカサマがメディアで披露される少し前の時代です。

桜井は新宿の雀荘でイカサマ技術を学び、その実力を確実に上げていましたが、

その一方でチンピラやヤクザに絡まれることも多く、喧嘩の実力も上がりました。

 

実力を上げていくうちに雀荘の顔見知りから、大企業の社長や専務が参加する大金を賭けた大会に代打ちとして参加するように頼まれ、いわゆる裏世界へと足を踏み入れたのです。

大学卒業後はエンジニアとしてメーカーに就職が決まるも、

上司になる係長から

「君には私の下で働いてもらうよ」

と言われたその瞬間に

「こいつの下では働けない」

と思い、内定を断ったそうです。

 

その時からすでに裏世界へと足を踏み入れていたので、特にお金に困っていることはありませんでした。

 

入社を断ったすぐに、貿易会社を経営しているある人物に出会います。桜井はその人物の生き様に魅力を感じ、

「この人の下でなら働きたい」

と思い、自ら無給で働きたいと申し出ました。桜井は10年間その人物の秘書として無給で働いたそうです。

出勤・退勤ともにいつ何時でも構わないという条件で働きながら、代打ち稼業も並行し生活をしていました。

 

なぜ桜井は無給で働いてたのか?

それは「人生の勉強をするのだから、給料はいらない」

と桜井は答えたそうです。

 

そして時を経て、裏麻雀で無敵の強さを誇り無敗の雀士として裏世界に君臨しました。

いつしか全国に名が知れ渡り、「雀鬼」と呼ばれるようになりました。

そして20年間無敗という偉業を残し、裏世界から足を洗いました。

 

 

現在の桜井章一

代打ち引退後は、メディアでイカサマを披露したり、テレビ対局などに参加し、世間に桜井章一の名前が広がるようになりました。

「20年間無敗の男」という、桜井章一をモデルとした漫画やVシネマなどが制作されるようになり、一躍麻雀界のスターとなります。

現在では、自己啓発本も出版しています。

 

1988年に下北沢と町田に「牌の音」という雀荘をオープンし、そこで「雀鬼界」という団体を結成します。

牌の音は普通のフリー雀荘とは違い、雀鬼会の特殊な麻雀の打ち方「雀鬼流」の道場として経営しています。

 

雀鬼流とは?

桜井章一が設立した「雀鬼会」のメンバーの特殊な打ち方を指します。

雀鬼流は麻雀の戦略的な教えよりも、人生哲学に重きを置き、麻雀を通しての自己啓発的部分が強いです。

 

そのため麻雀を純粋なゲームとして捉え楽しんでいる人には、若干理解しがたい部分もあります。

 

雀鬼流の基本ルール

・東南戦のみ

・喰いタンあり、後付けなし

・形式テンパイあり

・30000点持ちの30000点返し

・箱下なし(箱を割った場合には桜井章一からの特別指導が行われる)

・赤は⑤に2枚

・九種九牌ヤオ九倒牌は無し

・三家和、四家立直、四開槓は流局

・流し満貫あり

・人和・数え役満はなし

 

雀鬼流の特殊ルールと考え方

・第一打の字牌切り禁止

字牌を軽視し切ることにより、相手に簡単にアガられてしまうことを他人に迷惑がかかると考えているため、第一打だけではなくそれ以降でも字牌を軽視してはいけない。

 

・テンパイ以外でのドラ切り禁止

「ドラを恋人だと思いなさい」というくらいドラを大事にしなければならない。

ドラを切ることにより鳴かれた場合には、簡単に満貫ができてしまう。先ほど同様に他家に迷惑になってしまう。

そのためテンパイ以外でのドラ切りを禁止している。

その他、テンパイが愚形の場合でもドラ切りを禁止し、好形になる、もしくはドラに牌がくっつくまで待たなければならない。

 

・槓の制約

無暗な槓によりドラを増やすことも場を荒らす、他家に迷惑がかかると考え、大明槓の禁止、リーチにならない暗槓禁止となっている。

しかしリーチ後の暗槓を見逃した場合には、消極的であると判断され、アガリ放棄などのペナルティが課せられる。

 

・2秒以内で打牌

打牌は1秒〜2秒以内とされている。

なぜそんなに速く切らなければいけないのか?

それは時間をかけて切ることにより、迷いや弱気、恐怖心が湧き出てくるからである。

先制リーチが入り、何を切るか考え迷い真っ直ぐ行けずに恐怖心に陥る。

こういう失着を無くすために、迷わず日和らず打つ姿勢を雀鬼流では大切にしている。

放銃してしまうことが悪なのではなく、降りてしまうのが最も悪なのである。

そしてもう一つ速く切るには理由がある。

長考することにより、他家を待たせてしまう。日常生活で遅刻がダメなように、他家を待たせてはいけない。

 

・即引っかけリーチ禁止

世間では他者を騙し、陥れてでも「勝てば官軍」という風潮がある。しかしそこに残るものは、信頼、人の和といった今は忘れがちなものである。

即引っかけリーチは、他者を陥れる手段なのは明白であるため禁止している。

しかし三色などの仕方ない場合には、せめて1巡回ししなければならない。

 

・見せ牌のペナルティ

雀鬼流において見せ牌のペナルティは厳しい。仮にマンズを1枚でも見せてしまった場合には、マンズ全ての出アガりが禁止される。

牌をこぼして見せてしまう行為は、雀鬼流では罪なのである。

こぼした際には自己申告を基本とし、自分の非を認め潔さを問われる。

 

・地獄・裸単騎待ちの禁止

雀鬼流ではツモあがりを重視に考えているため、ツモりにくい地獄単騎を禁止している。

また裸単騎も基本認められていない。しかし役満が確定する時のみ認められる。

雀鬼流は、攻撃8受け2と考えているため、受けの効かない裸単騎にはしてはいけない。

 

・状況判断ミス

自らの状況判断のミスにより、試合が壊れる行為、またはそれを誘発する可能性のある行為の禁止。

役満にも制約があり、

三元牌のうち2牌が鳴かれている時、四喜牌2牌が鳴かれている時は、

自分から見て役満の可能性が無い時(残りの2牌が見えている時)以外はリーチをかけてはならない。当然切ってもいけない。

上の状況において自分以外の誰かがリーチをかけた場合は、

その人(リーチ者)から見て役満がないと確認したとみなし、追いかけリーチをよしとしている。

これは、不注意による役満の発生によって不必要に点棒が偏ると試合が壊れてしまうために規制されている。

 

南2局以降の和了りにも制限がある。

雀鬼流では3コロを取られることを恥としている。原点より沈んでいる者の協力により、何がなんでも阻止しなくてはいけない。

ここで沈んでいるもの同士による差し込み(犠打)が発生する。

例えば、2人浮きの状況で沈んでいる者が1人を沈めてしまい3コロで終了するという行為は絶対に許されない。

しかし、3人浮きの状況で沈んでいるものが1人を止むをえず沈めるという状況もある。

具体例は3人浮きの状況でトップ目からリーチが入った。

雀鬼流では未来の和了りは満貫を基準に考えるので、満貫をツモられたらA状態(3コロ)になってしまうというような状態においては

沈んでいる者が1人を沈めてB状態(2人浮き)で終了するということも許される場合もある。

この状況判断は非常に難しいので審判の指示を仰ぐのが懸命である。

審判も分からないという超難解な状況では会長の判断を仰ぐことになっている。

 

 

まとめ

ここまで「桜井章一」「雀鬼会」について書いてきましたが、どうでしたか?

少しは興味を持っていただけたでしょうか。

現代麻雀の視点から雀鬼流を見ると、まるで何をやりたいのかがわからないかもしれません。

しかし雀鬼流という一つの流儀として、違う視点から見た時に、人生哲学として自己啓発として参考になる所は多いのではないでしょうか。

雀鬼流は、麻雀の戦略がどうのこうのというものではなく、

自己を高い段階へと上昇させるためにやっているものです。

雀鬼会のメンバーは、雀鬼流の厳しい制約を言われているからやっているのではなく、自ら決めたからやっている。

と考えています。

 

その思考や自己啓発本などは、自分自身の人生で参考になることがあります。

全てを肯定は出来ませんが、伝説の雀士まで登りつめた桜井章一を、今後も尊敬していきたいと思います。